
「骨が足りない」と言われた方へ
骨の量が不足している場合でも、骨造成を併用することで治療の選択肢が広がるケースがあります。船橋あらき歯科・矯正歯科では歯科用CTで骨の状態を確認したうえでご説明します。
お電話:050-1722-4560/千葉県船橋市本町5-4-5 プラウドタワー船橋2階(JR船橋駅北口デッキ直結)
目次
インプラント治療期間はどのくらいかかるのか?
インプラント治療期間は、一般的に3ヶ月〜1年程度が目安です。下顎は約3ヶ月、上顎は約6ヶ月が標準とされています。
この期間の大半は「骨結合(オッセオインテグレーション)」と呼ばれる、チタン製人工歯根と顎骨が結合するための待機期間に費やされます。手術そのものは1〜3時間程度で終わりますが、骨との結合が確認されるまで治療を進めることができません。
公益社団法人日本口腔インプラント学会が公開している治療ステップによると、相談・カウンセリングから定期メンテナンスまで12のステップが存在し、それぞれに一定の期間が必要です。口腔内の状態によって個人差が大きいため、担当歯科医師との事前カウンセリングで自分の治療期間の目安を確認することが重要です。
本記事では、インプラント治療の流れ・各ステップの通院回数・期間が延びる要因・期間を短縮するポイントを詳しく解説します。

インプラント治療の流れと各ステップの通院回数は?
インプラント治療は大きく6つのステップで進み、トータルの通院回数は10〜15回程度が一般的です。各ステップの期間と回数を把握しておくと、スケジュール調整がしやすくなります。
ステップ1:初診・カウンセリング・精密検査(通院1〜3回・期間1〜2週間)
最初のステップでは、問診・口腔内診査・レントゲン撮影・歯科用CT撮影を行い、顎骨の骨量・骨質・神経や血管の位置を三次元で把握します。
CTによる三次元精密診断は、インプラント埋入位置の安全性を確保するうえで欠かせません。この段階で治療計画・費用・期間の説明が行われ、患者さんの同意を得てから治療が始まります。通院回数は1〜3回、期間は1〜2週間程度です。
ステップ2:事前治療(期間は状態により異なる)
精密検査で虫歯・歯周病・骨量不足が発見された場合は、インプラント手術の前に事前治療が必要です。
- 虫歯・歯周病治療:状態が改善されるまで(数週間〜数ヶ月)
- 骨造成術(GBR法・サイナスリフト・ソケットリフト):骨の安定まで4〜7ヶ月程度
- 抜歯:抜歯後の治癒に1〜3ヶ月程度
事前治療が不要な場合はこのステップを省略でき、すぐに埋入手術へ進めます。骨量が十分で歯周病もない方は、この省略によって治療期間を大幅に短縮できます。
ステップ3:インプラント埋入手術(通院1〜2回・手術時間1〜3時間)
チタン製のインプラント体(人工歯根)を顎骨に埋入する外科手術です。局所麻酔で行われ、入院は不要です。手術時間は1本あたり1〜3時間程度で、日帰りで完了します。
手術方式には「1回法」と「2回法」があります。
- 1回法:インプラント体とアバットメントを1回の手術で同時に装着。身体的負担が少なく通院回数も減らせる。顎骨の状態が良好な方に適用。
- 2回法:1回目の手術でインプラント体を埋入し歯肉を縫合、骨結合後に2回目の手術でアバットメントを装着。感染リスクが低く、骨や歯肉の状態が不安定な場合でも対応しやすい。
どちらの術式になるかは歯科医師が口腔内の状態を診て判断します。術後は飲酒・激しい運動・喫煙を一定期間控えることが治癒を早めるポイントです。
ステップ4:骨結合(定着)期間(通院1〜2回・期間3〜6ヶ月)
骨結合期間は、下顎で約3ヶ月・上顎で約3〜6ヶ月が目安です。この期間はインプラント体と顎骨が生物学的に結合するのを待ちます。
上顎は骨密度が下顎より低いため、結合に時間がかかります。この期間中は仮歯を装着して日常生活を送ることが可能です。定期的な経過観察(通院1〜2回)を行い、骨結合の状態をレントゲンやCTで確認します。
ステップ5:アバットメント装着・型取り・人工歯セット(通院2〜4回・期間1〜2ヶ月)
骨結合が確認されたら、アバットメント(支台装置)を装着し、上部構造(人工歯・被せ物)の型取りを行います。仮歯で噛み合わせや審美性を確認してから最終的な人工歯をセットします。
人工歯の素材にはジルコニアが多く使用され、天然歯に近い審美性と強度を両立できます。この段階での通院回数は2〜4回、期間は1〜2ヶ月程度です。
ステップ6:定期メンテナンス(3〜6ヶ月に1回・継続的に)
人工歯装着後も、インプラントを長持ちさせるために定期メンテナンスが欠かせません。3〜6ヶ月に1回の頻度でプロフェッショナルクリーニング・レントゲン・CT検査による骨結合確認を行います。
インプラントの平均寿命は10〜15年とされていますが、適切なケアと定期メンテナンスにより20〜30年以上機能した症例も報告されています。メンテナンスを怠るとインプラント周囲炎(インプラント版の歯周病)のリスクが高まるため、治療完了後も継続的な通院が重要です。

インプラント治療期間が長くなるのはどんな場合か?
治療期間が延びる主な要因は、骨量不足・歯周病・喫煙・全身疾患の4つです。これらに該当する場合は、標準より数ヶ月〜半年以上長くなることがあります。
骨量不足による骨造成術が必要な場合
顎骨の骨量が不足している場合は、インプラント埋入前に骨造成術が必要です。代表的な術式は以下の3種類です。
- GBR法(骨誘導再生法):人工膜で骨の再生を促す方法。骨の安定まで4〜6ヶ月程度追加。
- サイナスリフト(上顎洞底挙上術):上顎の骨量が極端に少ない場合に行う大がかりな骨造成。6〜9ヶ月程度追加されることも。
- ソケットリフト:サイナスリフトより侵襲が少ない上顎向けの骨造成。比較的短期間で対応可能。
骨造成術は通院回数が2〜4回追加され、骨が安定するまで4〜7ヶ月程度かかります。他院で「骨が足りないのでインプラントは無理」と言われた方でも、骨造成術に対応できる設備と技術を持つ歯科医院であれば治療を受けられる場合があります。
歯周病・虫歯の事前治療が必要な場合
歯周病が残ったままインプラントを埋入すると、インプラント周囲炎のリスクが高まり、インプラントの脱落につながります。そのため、歯周病や虫歯がある場合は必ず事前に治療を完了させる必要があります。
重度の歯周病で顎骨が溶けている場合は、歯周病治療と骨造成術の両方が必要になり、治療開始から人工歯装着まで1年以上かかるケースもあります。
喫煙・全身疾患がある場合
喫煙は血行を悪化させ、骨とインプラントの結合を阻害します。喫煙者は非喫煙者に比べてインプラントの失敗率が高く、治療期間も延びやすいため、治療前からの禁煙指導が行われます。
糖尿病・高血圧・心疾患などの全身疾患がある場合は、主治医との連携のもとで血糖コントロールや服薬管理を行ったうえで治療計画を立てます。血糖コントロールが不十分な糖尿病患者は感染リスクが高く、骨結合が遅れることがあります。
骨造成が必要かどうか、どの術式が適応となるかは、CT画像で骨の幅と高さを立体的に確認して判断します。他院で難しいと言われた場合も、まずは現状の把握からです。
インプラント治療期間を短くする方法はあるか?
骨の状態が良好な方には「即時荷重インプラント」や「抜歯即時インプラント」が適用でき、最短6ヶ月程度での治療完了も可能です。
- 即時荷重インプラント:埋入直後に仮歯を装着する方法。骨の初期固定力が十分な場合に適用可能。通常の待機期間を短縮できる。
- 抜歯即時インプラント:抜歯と同日にインプラントを埋入する方法。抜歯後の治癒期間を省略できるため、治療期間を数ヶ月短縮できる。
- 1回法の選択:2回法より手術回数が1回少なく、通院回数と期間を削減できる。顎骨の状態が良好な方に適用。
ただし、これらの方法はすべての患者さんに適用できるわけではありません。歯科用CTによる精密診断で骨量・骨質・骨密度を確認し、適応かどうかを判断する必要があります。「できるだけ早く治療を終えたい」という希望がある場合は、初診時のカウンセリングで歯科医師に相談してみましょう。

インプラントと入れ歯・ブリッジの治療期間の違いは?
入れ歯は最短1〜2ヶ月、ブリッジは1〜2ヶ月で完成しますが、インプラントは3ヶ月〜1年かかります。ただし、長期的な機能性・審美性・隣接歯への影響を考えると、治療期間の長さだけで判断するのは適切ではありません。
- 入れ歯:治療期間は1〜2ヶ月と短い。ただし咀嚼力は天然歯の25〜30%程度に留まり、装着感に慣れが必要。
- ブリッジ:治療期間は1〜2ヶ月。隣接する健康な歯を削る必要があり、長期的に隣の歯への負担が生じる。
- インプラント:治療期間は3ヶ月〜1年と長い。チタン製人工歯根を顎骨に埋入するため隣の歯に負担をかけず、天然歯に近い咀嚼力を回復できる。
インプラントは治療期間こそ長いですが、一度しっかりと骨結合が完了すれば、適切なメンテナンスのもとで長期間機能します。治療期間の長さを理由に迷っている方は、長期的な口腔健康への影響も含めて歯科医師と相談することをおすすめします。
骨量不足でも治療期間はどう変わるのか?~骨造成術との関係
骨造成術が必要な場合、標準の治療期間に4〜9ヶ月程度が追加され、トータルで1年〜1年半になることもあります。
骨量不足の原因には、長期間の歯の欠損・歯周病による骨吸収・加齢などがあります。上顎の奥歯は上顎洞(副鼻腔)が近く骨量が少ない傾向があり、サイナスリフトが必要になるケースが多い部位です。
歯科用CTによる三次元精密診断を行うことで、骨量・骨質を事前に正確に把握し、骨造成術が必要かどうかを判断できます。CT完備の歯科医院では、初診時の検査段階で治療期間の見通しを詳しく説明してもらえます。
骨造成術に対応できる歯科医院は限られているため、「他院で骨が足りないと言われた」「難症例と診断された」という方は、骨造成術の実績がある歯科医院でセカンドオピニオンを求めることも選択肢の一つです。
インプラント治療中の「歯がない期間」はどう過ごすのか?
インプラント治療中は仮歯(プロビジョナルレストレーション)を装着するため、歯がない状態で過ごす必要はほとんどありません。
骨結合期間中も仮歯を使用できるため、食事・会話・審美面での日常生活への影響を最小限に抑えられます。ただし、仮歯は最終的な人工歯より強度が低いため、硬いものを強く噛むことは避ける必要があります。
歯科恐怖症の方や手術への不安が強い方には、静脈鎮静法(セデーション)を併用することで、ウトウトした状態で手術を受けられます。表面麻酔・細い針・電動麻酔器を組み合わせた痛みへの徹底した配慮も、多くの歯科医院で行われています。
船橋あらき歯科・矯正歯科(千葉県船橋市・船橋駅北口デッキ直結)では、歯科用CT完備の三次元精密診断をもとに、骨造成術(GBR法・サイナスリフト・ソケットリフト)にも対応した個別の治療計画を立案しています。院長・新木志門先生は日本口腔インプラント学会会員・口腔外科認定医の資格を保有し、他院で断られた難症例にも対応可能です。インプラント費用は手術費用・インプラント体・アバットメント・上部構造(被せ物)すべて込みの明瞭料金で、デンタルローン・分割払いにも対応しています。治療期間や費用について不安な方は、まずは無料カウンセリングへお気軽にご相談ください。
よくある質問
インプラント治療期間は最短何ヶ月で終わりますか?
骨の状態が良好な方は最短6ヶ月程度で治療が完了する場合があります。即時荷重インプラントや抜歯即時インプラントを適用できる場合はさらに短縮できることもありますが、適応かどうかは精密検査で判断します。
インプラント治療の通院回数は全部で何回くらいですか?
一般的には10〜15回程度が目安です。初診・精密検査・手術・経過観察・人工歯装着・メンテナンスを含めた合計回数で、骨造成術が加わると通院回数はさらに増えます。
上顎と下顎でインプラント治療期間は違いますか?
上顎は骨密度が低いため、下顎より骨結合に時間がかかります。下顎は約3ヶ月、上顎は約6ヶ月が目安です。上顎の奥歯はサイナスリフトが必要になることもあり、さらに長くなる場合があります。
骨造成術があるとどのくらい治療期間が延びますか?
骨造成術の種類によりますが、GBR法で4〜6ヶ月、サイナスリフトで6〜9ヶ月程度が標準の期間に追加されます。トータルで1年〜1年半になるケースもあります。
インプラント手術当日の手術時間はどのくらいですか?
1本あたりの手術時間は1〜3時間程度です。1回法では1本あたり20〜30分程度、2回法の1次手術は10〜25分程度が目安です。入院は不要で日帰りで完了します。
歯周病があってもインプラント治療はできますか?
歯周病を先に治療すれば、インプラント治療を受けることができます。ただし歯周病が残ったままでは手術を行えないため、事前治療の期間が追加されます。重度の場合は数ヶ月〜半年以上かかることもあります。
インプラント治療中は仮歯を使えますか?
骨結合期間中も仮歯を装着できるため、歯がない状態で過ごす必要はほとんどありません。ただし仮歯は強度が低いため、硬いものを噛む際は注意が必要です。
糖尿病や高血圧があってもインプラント治療を受けられますか?
主治医との連携のもとで血糖・血圧をコントロールできていれば、インプラント治療を受けられる場合があります。全身疾患がある方は事前に歯科医師と内科主治医の両方に相談することが重要です。
インプラントの治療費はどのくらいかかりますか?
1本あたりの費用相場は30〜50万円程度です。インプラント治療は基本的に保険適用外ですが、医療費控除の対象となる場合があります。デンタルローンや分割払いに対応している歯科医院も多くあります。
インプラント治療後のメンテナンスはどのくらいの頻度で必要ですか?
3〜6ヶ月に1回の定期メンテナンスが推奨されています。プロフェッショナルクリーニング・レントゲン・CT検査による骨結合確認を行い、インプラント周囲炎の予防と早期発見に努めます。
結論
インプラント治療期間は、骨の状態が良好な方で3〜6ヶ月、骨造成術が必要な方で1年〜1年半が目安です。治療期間の長さに不安を感じる方は多いですが、歯科用CTによる精密診断を受けることで自分の治療期間の見通しを事前に把握できます。入れ歯・ブリッジと比較して治療期間は長くなりますが、隣の歯を傷めず天然歯に近い咀嚼力を長期間維持できるメリットは大きいです。まずは精密検査とカウンセリングで、自分に最適な治療計画を確認することが最初の一歩です。
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監修医師
医療法人社団高志会 船橋あらき歯科・矯正歯科 院長 新木 志門

経歴
・日本歯科大学 生命歯学部 卒業
・東京医科歯科大学 第二総合診療科
・都内歯科医院 勤務
・医療法人輝翔会 西大津歯科医院 勤務
所属学会
・日本口腔インプラント学会 会員
・顎咬合学会 会員
・歯髄細胞バンク 認定医
