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部分矯正とは?前歯だけを整える治療法
歯並びが気になるけれど、全体矯正は費用も期間もかかりそう・・・
そんな方に知っていただきたいのが「部分矯正」です。部分矯正とは、気になる部分のみ(主に前歯)を対象とした矯正治療のことを指します。全体矯正とは異なり、奥歯の噛み合わせまで大きく変えるのではなく、見た目の改善を主な目的としています。
前歯の軽いガタつきやすきっ歯など、限定的な歯並びの問題に対応できるため、治療期間が短く、費用も抑えやすいのが特徴です。症例によっては、半年程度で治療が終了することもあります。
ただし、部分矯正が適応できるのは「奥歯が正常に噛み合っていること」が前提です。噛み合わせに問題がある場合や、骨格的なズレが大きい場合は、全体矯正が必要になることもあります。
部分矯正の費用相場〜治療法別の料金
部分矯正の費用は、治療法によって大きく異なります。
一般的な相場は20万円〜40万円程度ですが、使用する矯正装置の種類や治療範囲、歯科医院の料金体系によって変動します。ここでは、主な治療法ごとの費用相場をご紹介します。
ワイヤー矯正(表側矯正)の費用相場
表側ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットという小さな装置を装着し、ワイヤーを通して歯を動かす治療法です。部分矯正の場合、動かす歯だけに装置を取り付けます。
費用相場は15万円〜60万円程度です。使用するブラケットの種類によって費用が変わり、金属製のメタルブラケットは比較的安価ですが、白く塗装された目立ちにくいセラミックブラケットは高額になる傾向があります。
また、治療中は定期的な調整が必要で、1回あたり3,000円〜5,000円程度の調整料が発生することが一般的です。
ワイヤー矯正(裏側矯正)の費用相場
裏側矯正は、歯の裏側にブラケットを装着するため、外から見えにくい治療法です。舌側矯正やリンガル矯正とも呼ばれます。
費用相場は30万円〜70万円程度です。歯の裏側という見えにくい場所に装置を装着するため、高度な技術が必要となり、表側矯正よりも費用が高くなります。
見た目を気にする方には適していますが、舌に装置が当たりやすく、慣れるまで違和感を感じることもあります。
ハーフリンガル矯正の費用相場
ハーフリンガル矯正は、上の歯を裏側矯正、下の歯を表側矯正で治療する方法です。見た目が気になりやすい上の歯だけを裏側にすることで、費用を抑えながら審美性を確保できます。
費用相場は35万円〜65万円程度です。上下とも裏側矯正にするよりも費用を抑えられ、下の歯は舌に装置が当たりにくいため、違和感も軽減されます。
マウスピース矯正の費用相場
マウスピース矯正は、透明なマウスピースを装着して歯を動かす治療法です。取り外しが可能で、食事や歯磨きの際には外せるため、日常生活への影響が少ないのが特徴です。
費用相場は10万円〜45万円程度です。症状によって必要なマウスピースの枚数が異なり、それに応じて費用も変動します。軽度の症例であれば、比較的低価格で治療できることもあります。
ただし、1日20時間以上の装着が必要で、自己管理が求められる治療法です。

部分矯正の費用に含まれるもの・追加費用の可能性
部分矯正の費用には、何が含まれているのでしょうか?
一般的に、矯正装置の費用は治療費の中心ですが、それ以外にも様々な費用が発生します。事前に内訳を確認しておくことで、予想外の出費を防ぐことができます。
矯正治療前にかかる費用
治療を始める前には、精密検査や診察が必要です。費用は0円〜30,000円程度で、歯科医院によっては無料で実施しているところもあります。
また、虫歯や歯周病がある場合は、矯正治療の前に一般歯科治療が必要です。抜歯が必要な場合は、1本あたり5,000円程度の費用がかかることもあります。
矯正治療中にかかる費用
矯正装置の費用に加えて、定期的な通院時の調整料が発生します。1回あたり3,000円〜5,000円程度で、治療期間中は月1回程度の通院が必要です。
治療期間が長引けば、その分調整料も増えるため、総額に影響します。
矯正治療後にかかる費用
矯正治療が終了した後も、歯が元の位置に戻らないように「リテーナー」という保定装置を使用します。リテーナーの費用は30,000円〜60,000円程度です。
また、保定期間中も定期的な観察が必要で、1回あたり3,000円〜4,000円程度の保定観察費がかかります。
トータルフィー制とは?
歯科医院によっては「トータルフィー制」を採用しているところもあります。これは、治療開始前に総額が決まっており、治療期間が延びても追加費用が発生しない料金体系です。
予算管理がしやすく、安心して治療を受けられるメリットがあります。
部分矯正が適応できる症例・できない症例
部分矯正は、すべての歯並びに対応できるわけではありません。
適応できるかどうかは、歯並びの状態や噛み合わせによって決まります。ここでは、部分矯正が適している症例と、適していない症例をご紹介します。
部分矯正が適応できる症例
部分矯正が適しているのは、以下のような症例です。
- 軽度のデコボコした歯並び:前歯が少し重なっている程度であれば、部分矯正で対応できる可能性があります。
- 軽度のすきっ歯:前歯にわずかな隙間がある場合、部分矯正で改善できることがあります。
- 軽度の捻転歯:歯が少し回転して生えている場合も、部分矯正の対象となることがあります。
- 軽度の出っ歯:前歯が少し前に出ている程度であれば、部分矯正で対応できる場合があります。
重要なのは、「奥歯が正常に噛み合っていること」です。奥歯の噛み合わせに問題がなければ、前歯だけを整えることで見た目の改善が期待できます。
部分矯正が適応できない症例
以下のような症例では、部分矯正では十分な効果が得られないため、全体矯正が推奨されます。
- 重度の叢生:歯の重なりが強く、スペース確保が難しい場合は、抜歯を伴う全体矯正が必要です。
- 受け口・開咬:噛み合わせの改善が必要な場合は、部分矯正では対応できません。
- 歯並びが左右非対称:骨格に原因がある場合は、矯正治療と外科治療が必要になることもあります。
- ガタつきが強く、抜歯や大きな歯の移動が必要:歯を並べるスペースが大きく不足している場合は、全体矯正が適しています。
部分矯正で無理に治療を進めると、かえって歯並びが悪化したり、後戻りしやすくなったりするリスクがあります。まずは歯科医師の診断を受け、自分の症例に適した治療法を選ぶことが大切です。

部分矯正のメリット・デメリット
部分矯正には、全体矯正にはない魅力がありますが、同時に注意すべき点もあります。
治療を検討する際には、メリットとデメリットの両方を理解しておくことが重要です。
部分矯正のメリット
治療期間が短い:全体矯正が2〜3年かかるのに対し、部分矯正は半年〜1年程度で終了することが多いです。早く結果を出したい方に適しています。
費用を抑えられる:全体矯正の費用が50万円〜140万円程度であるのに対し、部分矯正は20万円〜40万円程度と、比較的リーズナブルです。
見た目の改善に特化:前歯の見た目を短期間で整えたい方には、効果的な選択肢です。
部分矯正のデメリット
噛み合わせの改善には限界がある:部分矯正は見た目重視の治療であり、奥歯の噛み合わせまで改善することはできません。
適応できる症例が限られる:重度の歯並びの問題や、噛み合わせに問題がある場合は、部分矯正では対応できません。
後戻りのリスク:治療後にリテーナーを使用しないと、歯が元の位置に戻りやすい傾向があります。
部分矯正は、あくまで「見た目の改善」を目的とした治療法です。噛み合わせまでしっかり整えたい場合は、全体矯正を検討する必要があります。

部分矯正の費用を抑える方法
部分矯正の費用をできるだけ抑えたい・・・
そんな方のために、費用負担を軽減する方法をいくつかご紹介します。
医療費控除を活用する
矯正治療が「噛み合わせの改善」など医療目的と認められる場合、医療費控除の対象となることがあります。年間の医療費が10万円を超えた場合、確定申告で税金の還付を受けられる可能性があります。
ただし、見た目の改善のみを目的とした治療は対象外となることもあるため、事前に歯科医院に確認しておくことをおすすめします。
分割払い・デンタルローンを活用する
一括での支払いが難しい場合は、分割払いやデンタルローンを利用することで、月々の負担を軽減できます。
クレジットカードの分割払いや、歯科医院が提携しているデンタルローンを利用すれば、無理なく治療を進められます。
トータルフィー制のクリニックを選ぶ
治療期間が延びても追加費用が発生しない「トータルフィー制」を採用している歯科医院を選ぶことで、予算管理がしやすくなります。
事前に総額が明確になるため、安心して治療を受けられます。
複数のクリニックでカウンセリングを受ける
歯科医院によって料金体系や治療方針が異なるため、複数のクリニックでカウンセリングを受けることをおすすめします。
見積もりを比較することで、自分に合った歯科医院を見つけやすくなります。
船橋あらき歯科・矯正歯科での部分矯正のご相談
部分矯正は、前歯の見た目を短期間で改善できる魅力的な治療法です。
しかし、適応できる症例には限りがあり、無理に部分矯正を選択すると、かえって歯並びが悪化するリスクもあります。まずは、ご自身の歯並びが部分矯正に適しているかどうか、歯科医師の診断を受けることが大切です。
船橋あらき歯科・矯正歯科では、患者様一人ひとりの歯並びの状態を丁寧に診察し、最適な治療法をご提案しています。費用や治療期間についても、わかりやすくご説明いたしますので、安心してご相談ください。
前歯の見た目が気になる方、部分矯正に興味がある方は、ぜひ一度カウンセリングにお越しください。

まとめ
部分矯正の費用相場は、ワイヤー矯正で20〜40万円、マウスピース矯正で30〜50万円程度が目安です。
治療範囲や期間、使用する矯正装置によって費用は変動するため、事前に見積もりを確認することが大切です。また、部分矯正が適応できるかどうかは、歯並びの状態や噛み合わせによって決まります。
まずは歯科医師の診断を受け、自分に合った治療法を選びましょう。船橋あらき歯科・矯正歯科では、丁寧なカウンセリングと適切な治療プランをご提案しています。前歯の見た目が気になる方は、お気軽にご相談ください。
部分矯正の費用感を知りたい方へ
前歯中心の矯正は、範囲や装置で費用差が出やすい治療です。初診時の流れや検査の考え方も含め、比較しながら相談しやすい予約導線です。
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次の一歩
部分矯正は向くケースと向かないケースがあります。費用だけでなく、動かす範囲や保定の考え方も含めて相談すると選びやすくなります。
監修医師
医療法人社団高志会 船橋あらき歯科・矯正歯科 院長 新木 志門

経歴
・日本歯科大学 生命歯学部 卒業
・東京医科歯科大学 第二総合診療科
・都内歯科医院 勤務
・医療法人輝翔会 西大津歯科医院 勤務
所属学会
・日本口腔インプラント学会 会員
・顎咬合学会 会員
・歯髄細胞バンク 認定医
