ノンクラスプデンチャーのメリットと費用 ― 金属バネなし入れ歯の選び方

ノンクラスプデンチャーとは ― 金属バネのない新しい入れ歯

入れ歯をお考えの方にとって、見た目の自然さは大きな関心事です。

従来の部分入れ歯には金属製のバネ(クラスプ)が付いており、笑ったり話したりする際に目立ってしまうことがありました。ノンクラスプデンチャーは、この金属バネを使用せず、歯茎に似た色の樹脂素材で義歯を固定する入れ歯です。

素材には、ポリアミド(ナイロン)、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリプロピレン、アクリルなど、厚生労働省の認可を受けた安全な材料が使用されています。これらはいずれも柔軟性と耐久性を兼ね備えており、口内で快適にフィットするよう設計されています。

金属を使用しないため、入れ歯を装着していることが周囲に気づかれにくく、自然な笑顔を保つことができます。また、金属アレルギーの方でも安心して使用できる点も大きな特徴です。

ノンクラスプデンチャーの7つのメリット

審美性に優れ、入れ歯だと気づかれにくい

最大のメリットは、その自然な見た目です。

金属のバネがないため、前歯などの目立つ部分に装着しても違和感がありません。歯茎に近いピンク色の樹脂を使用しているため、入れ歯の境目がわかりにくく、本物の歯に近い仕上がりを実現します。人前で自信を持って笑ったり話したりできる点は、患者様にとって大きな安心材料となります。

装着感が良く、痛みが少ない

薄くて柔軟な樹脂素材を使用しているため、従来の部分入れ歯に比べて装着時の違和感や痛みが軽減されます。金属の留め具がないため、口の中にぴったりとフィットし、長時間使用しても不快感が少ないのが特徴です。

保険適用の入れ歯では、プラスチック製のため厚みが必要ですが、ノンクラスプデンチャーは薄く作製できるため、舌の動きを妨げず、発音にも影響を与えにくくなっています。

金属アレルギーの心配がない

金属を使用しない設計のため、金属アレルギーの方でも安心して利用できます。

従来の保険適用の部分入れ歯では、金属製の留め具を使用するケースが一般的で、アレルギーのリスクが伴います。しかし、ノンクラスプデンチャーは樹脂を用いて歯を支えるため、アレルギーの心配がありません。アレルギー体質の方でも、快適に使用できる入れ歯として選ばれています。

健康な歯への負担が少ない

残存する健康な歯への負担を軽減する入れ歯として注目されています。

従来の入れ歯では、金属製の留め具を健康な歯に引っかけて固定するため、歯に過度な負担がかかる可能性がありました。しかし、ノンクラスプデンチャーは金属を使用せず、歯茎や歯に自然にフィットするデザインのため、健康な歯を傷つけずに安定させられます。残存歯への負担を最小限に抑えながら快適に使用できるのが特徴です。

噛む力が向上する

固定する部分が床と一体化しているため、入れ歯が安定しやすいです。

安定性が高いと力強く噛むことができるため、味や食感を楽しむことができます。保険適用の入れ歯は安定性が劣るため、しっかりと噛むことができません。一方、ノンクラスプデンチャーはしっかりと噛めるため、味や食感を損なわれることなく食事を楽しめます。

義歯の追加や修理が可能

歯が新たに抜けた場合でも、既存のノンクラスプデンチャーに義歯を追加することができます。

また、破損した場合の修理にも対応できるため、長期的に使用することが可能です。ただし、修理や調整には専門的な技術が必要となるため、定期的なメンテナンスが重要です。

手術が不要で治療期間が短い

インプラント治療と異なり、外科的な手術を必要としません。

高齢で手術が難しい方や、外科処置に不安を感じる方でも安心して選択できます。治療期間も比較的短く、型取りから完成まで数週間程度で済むことが多いです。身体への負担を最小限に抑えながら、歯の機能を回復できる点は大きなメリットといえます。

ノンクラスプデンチャーのデメリットと注意点

柔軟性があり入れ歯が動きやすい

素材に柔軟性があるため、入れ歯が動きやすいという特性があります。

これにより、支えになる歯や歯肉、骨にダメージが蓄積する可能性があります。また、経年的に入れ歯を維持する力が緩くなることもあり、定期的な調整が必要となります。噛み合わせのバランスを良好に保つためには、歯科医師による継続的なメンテナンスが欠かせません。

強度が高くなく、壊れやすい場合がある

金属床の入れ歯と比較すると、強度はそこまで高くありません。

噛み合わせによっては壊れやすく、衝撃で割れる可能性もあります。また、壊れた時の修理・調整が難しいという側面もあります。平均寿命は2〜3年程度とされており、保険の入れ歯や金属床の入れ歯と比べると短い傾向にあります。

保険が適用されず費用が高い

ノンクラスプデンチャーは自費診療となるため、保険適用の入れ歯と比較すると費用が高くなります。

ただし、インプラント治療と比較すれば安価であり、審美性と機能性を両立した入れ歯として、費用対効果は高いといえます。長期的な視点で考えると、定期的な作り替えが必要になる可能性も考慮する必要があります。

ノンクラスプデンチャーの費用相場と種類

費用相場について

ノンクラスプデンチャーの費用は、一般的に10万円から30万円程度です。

欠損している歯の本数や、使用する素材、設計の複雑さによって価格は変動します。自費診療の入れ歯の中では比較的安価な部類に入りますが、保険適用の入れ歯(数千円〜1万円程度)と比較すると高額になります。

当院では、患者様のご予算やご要望に応じて、最適な治療プランをご提案いたします。費用面でのご不安がある場合は、遠慮なくご相談ください。

出典

   歯研「目立たない入れ歯「ノンクラスプデンチャー」とは?特長や注意点」

 より作成

主な種類と特徴

ノンクラスプデンチャーには、いくつかの種類があります。

ナチュラルデンチャーは、ポリアミドを主成分とした柔軟性の高い樹脂を使用しており、軽量で装着感に優れています。スーパーナチュラルデンチャーは、内部にコバルトクロム合金を加えて強化したタイプで、床のたわみを防ぎ、噛む力が向上します。

エステデンチャーは、PETを主成分としたノンクラスプデンチャーで、金属を使用していないため入れ歯をつけていることがわかりにくいメリットがあります。スーパーエステデンチャーは、エステデンチャーをベースに内部を金属で強化したものです。

当院では、TUMデンチャー(スマイルデンチャー)を採用しています。エンジニアリングプラスチックという素材を使用しており、耐熱性、弾力性、耐久性に優れています。とても薄型で軽量ながら、異物感のない快適な着け心地を実現しています。

ノンクラスプデンチャーが適している方・適さない方

ノンクラスプデンチャーが適している方

審美性を重視される方に最適です。

特に、前歯部分の欠損があり、金属のバネが目立つことを避けたい方には理想的な選択肢となります。また、金属アレルギーをお持ちの方、外科処置を避けたい方、比較的短期間で治療を完了したい方にも適しています。

欠損している歯の本数が少なく、残っている歯が健康で噛み合わせのバランスが良い場合は、長く使用できる可能性が高くなります。

ノンクラスプデンチャーが適さない方

噛む力が非常に強い方や、奥歯の欠損が多い方には適さない場合があります。

強度の面で金属床の入れ歯やインプラントに劣るため、強い咬合力がかかる部位では破損のリスクが高まります。また、欠損が多く残存歯が少ない場合は、入れ歯を支える歯への負担が大きくなりすぎるため、総入れ歯を検討した方が良いケースもあります。

歯周病が進行している方や、残存歯の状態が良くない方の場合、ノンクラスプデンチャーの使用により支える歯がダメになる可能性もあります。そのため、事前の診査・診断が非常に重要です。

ノンクラスプデンチャーを長持ちさせるケア方法

日々のお手入れ方法

毎日のケアが、入れ歯を長持ちさせる鍵です。

食事のあとは、入れ歯を取り外して専用の歯ブラシで汚れを落としましょう。通常の歯磨き粉は研磨剤が含まれているため、入れ歯を傷つける可能性があります。入れ歯専用の洗浄剤を使用することをおすすめします。

就寝時には、入れ歯を外して洗浄剤に浸けておくと清潔に保てます。乾燥すると変形の原因となるため、必ず水中で保管してください。熱湯は素材を変形させる可能性があるため、使用しないようにしましょう。

定期的なメンテナンスの重要性

定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることが大切です。

ノンクラスプデンチャーは経年的に維持力が緩くなるため、調整が必要になります。また、支えになる歯や残っている歯の健康状態を確認し、必要に応じて治療を行うことで、入れ歯を長く使用できます。

当院では、3〜6ヶ月ごとの定期検診をおすすめしています。入れ歯の状態だけでなく、お口全体の健康を維持するためにも、継続的なメンテナンスを心がけましょう。

船橋あらき歯科矯正歯科でのノンクラスプデンチャー治療

当院の入れ歯治療の特徴

当院では、患者様一人ひとりのお悩みにしっかりと耳を傾けます。

入れ歯治療においても、審美性と機能性の両立を重視しています。TUMデンチャー(スマイルデンチャー)を採用しており、金具の見えない自然な形、軽くて装着感が良い、フィット感に優れているという特徴があります。

治療前には丁寧なカウンセリングを行い、患者様のご要望や生活スタイルに合わせた治療計画を立案します。費用面でのご不安や、治療内容についての疑問など、何でもお気軽にご相談ください。

船橋駅直結で通いやすい立地

船橋駅北口直結、徒歩1分の好立地です。

土曜・日曜も診療しており、平日は夜7時まで対応しています。急な歯の痛みや腫れなどの当日予約も可能ですので、お困りの際はすぐにご連絡ください。

痛みに最大限配慮した治療を心がけており、表面麻酔を十分に効かせ、細い注射針を使用して刺入時の痛みを軽減します。高性能CTやマイクロスコープなどを導入しており、経験豊富で診断力に優れた歯科医師がこれらを活用します。

総合歯科医院としての強み

虫歯治療、歯周病治療、親知らずの抜歯、根管治療、インプラント、矯正歯科など、幅広い診療内容に対応しています。

入れ歯治療だけでなく、お口全体の健康を総合的にサポートできる体制を整えています。他院からの転院やセカンドオピニオンをご検討の方も、お気軽にご相談ください。

個室設計の診療室と最高カテゴリー「クラスB規格」滅菌器による感染症対策を徹底しており、安心して治療を受けていただける環境を整えています。

まとめ ― 自然な笑顔を取り戻すために

ノンクラスプデンチャーは、金属バネがなく審美性に優れた入れ歯です。

装着感が良く、金属アレルギーの心配もないため、多くの患者様に選ばれています。ただし、強度や耐久性の面で注意が必要であり、定期的なメンテナンスが欠かせません。費用は10万円から30万円程度で、自費診療となりますが、審美性と快適性を両立した入れ歯として価値があります。

入れ歯選びで大切なのは、ご自身のライフスタイルやご要望に合った治療法を選ぶことです。当院では、患者様の気持ちに寄り添い、丁寧なカウンセリングと的確な診断に基づいた治療をご提供いたします。

入れ歯についてのお悩みやご不安がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。船橋駅直結で通いやすく、土日も診療しております。あなたの笑顔を取り戻すお手伝いをさせていただきます。

詳しい治療内容や費用については、船橋あらき歯科矯正歯科の公式サイトをご覧いただくか、お電話にてお問い合わせください。皆様のご来院を心よりお待ちしております。

監修医師

医療法人社団高志会 船橋あらき歯科・矯正歯科 院長 新木 志門

経歴

・日本歯科大学 生命歯学部 卒業

・東京医科歯科大学 第二総合診療科

・都内歯科医院 勤務

・医療法人輝翔会 西大津歯科医院 勤務

所属学会

・日本口腔インプラント学会 会員

・顎咬合学会 会員

・歯髄細胞バンク 認定医

船橋の歯医者|船橋あらき歯科

日付:   カテゴリ:歯科ブログ

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